ボラティリティとは?株価の値動きの大きさとリスクの見方を解説

投資

ボラティリティとは?株価の値動きの大きさとリスクの見方を解説

「あの銘柄はボラティリティが高いから注意して」——投資の解説でよく使われる言葉ですが、「株価が下がりやすい」という意味だと誤解している方も少なくありません。ボラティリティとは、株価がどのくらい大きく変動するかという「値動きの大きさ」を表す概念で、上下どちらの方向にも当てはまります。

「ボラティリティが高いってどういう状態?」「値下がりしやすいという意味じゃないの?」「リスクとはどう関係するの?」

そんな疑問を持つ方に向けて、この記事ではボラティリティの意味と株価への現れ方、リスク・リターンとの関係をわかりやすく解説します。

この記事でわかること:

  • ボラティリティの意味(株価の具体例つき)
  • ボラティリティが高い・低い状態の違い
  • 「値下がり」ではなく「値動きの大きさ」を表す概念であること
  • ヒストリカル・ボラティリティとインプライド・ボラティリティの違い
  • ボラティリティとリスク・リターンの関係

※本記事はボラティリティの一般的な考え方を解説するものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任において行ってください。


**証券口座を開設するなら**

口座開設・維持費は無料です。スマホから簡単に手続きできます。

▶ 楽天証券の公式サイトはこちら


ボラティリティとは?

ボラティリティとは、株価などの価格がどのくらい大きく変動するか(値動きの大きさ)を表す概念です。

「ボラティリティが高い」とは、株価の変動幅が大きいことを意味し、「ボラティリティが低い」とは、株価の変動幅が小さく、比較的落ち着いた値動きをしていることを意味します。

具体例

  • A銘柄:1週間の値動きが1,000円→1,020円→990円→1,010円のように、値幅が小さい → ボラティリティが低い
  • B銘柄:1週間の値動きが1,000円→1,150円→900円→1,100円のように、値幅が大きい → ボラティリティが高い

新興企業の株式や、決算・材料をきっかけに大きく動きやすい銘柄はボラティリティが高くなりやすく、大型で安定した業績の企業はボラティリティが低くなりやすい傾向があります。


「値下がりすること」ではなく「値動きの大きさ」を表す概念

ボラティリティについて特に誤解されやすいのが、「ボラティリティが高い=株価が下がりやすい」という理解は正確ではないという点です。

ボラティリティは、あくまで「価格がどれだけ大きく動くか」を表す概念であり、上昇・下落のどちらの方向にも当てはまります。

  • ボラティリティが高い銘柄は、大きく上昇することもあれば、大きく下落することもある
  • ボラティリティが低い銘柄は、上昇も下落も比較的小幅にとどまりやすい

つまり、ボラティリティの高さは「値動きの振れ幅の大きさ」を意味しており、それ自体が「上がりやすい」「下がりやすい」という方向性を示すものではありません。


ヒストリカル・ボラティリティとインプライド・ボラティリティ

ボラティリティには、主に2つの種類があります。

ヒストリカル・ボラティリティ(HV)

過去の実際の株価データをもとに、値動きの大きさを統計的に計算したものです。「これまでどのくらい値動きが大きかったか」を表す、過去実績ベースの指標です。

インプライド・ボラティリティ(IV)

オプション取引の価格から逆算される、市場が織り込んでいる「将来の値動きの大きさへの期待」を示す指標です。「今後どのくらい値動きが大きくなると市場が予想しているか」を表す、将来予測的な性質を持つ指標です。

一般的な個別株投資では主にヒストリカル・ボラティリティの考え方が使われることが多く、インプライド・ボラティリティはオプション取引や、日経平均VI(日経平均ボラティリティー・インデックス)のような市場全体の変動予想を示す指数などで使われます。


ボラティリティとリスク・リターンの関係

投資の世界では、ボラティリティは「リスク」を測る代表的な物差しの一つとして扱われます。ここでの「リスク」は、一般的に使われる「危険」という意味ではなく、「結果のばらつきの大きさ」を意味する専門的な使い方である点に注意が必要です。

  • ボラティリティが高い=リターンのばらつきが大きい=リスクが高い(大きく増える可能性も、大きく減る可能性もある)
  • ボラティリティが低い=リターンのばらつきが小さい=リスクが低い(大きな変動は少ないが、大きなリターンも得にくい)

一般的に、大きなリターンを狙う投資はボラティリティも高くなりやすく、安定志向の投資はボラティリティが低くなりやすいという関係があります。自分がどの程度の値動きの振れ幅を許容できるか(リスク許容度)を踏まえて、投資対象を選ぶことが重要です。


ボラティリティを踏まえた投資での向き合い方

ボラティリティの高い銘柄に投資する場合、値動きが大きいために短期的な含み損・含み益の変動も大きくなります。値動きに一喜一憂せず、あらかじめ許容できる損失の範囲を決めておく(損切りルールを設けるなど)ことが、リスク管理の基本的な考え方として知られています。

また、日々の値動き(ローソク足の形)を確認するだけでなく、ボリンジャーバンドのようにボラティリティの大きさを可視化するテクニカル指標を使うことで、現在の値動きが過去と比べて大きいのか小さいのかを把握しやすくなります。値動きの大きさを判断する目安として、ボリンジャーバンドRSIといった指標が使われることがあります。


よくある質問(FAQ)

ボラティリティが高い銘柄は避けるべきですか?

一概には言えません。ボラティリティが高い分、大きな値上がり益を狙える可能性もあります。自分の投資方針やリスク許容度に応じて、ボラティリティの高い銘柄・低い銘柄を使い分けることが一般的です。

ボラティリティはどこで確認できますか?

証券会社のチャートツールや銘柄情報ページで、ヒストリカル・ボラティリティなどの数値が表示される場合があります。市場全体のボラティリティ指標としては、日経平均VIなどが公表されています。

ボラティリティが低い投資信託は安全ですか?

「安全」というよりも「値動きが穏やか」と捉える方が正確です。値動きが穏やかであっても、長期的に損失が生じる可能性がゼロになるわけではありません。

損切りとボラティリティは関係がありますか?

関係があります。ボラティリティが高い銘柄は値動きの振れ幅が大きいため、損切りのルール(許容できる下落幅など)をあらかじめ決めておくことが特に重要になります。詳しくは損切りとは?なぜ必要?ルールの決め方をわかりやすく解説で解説しています。


まとめ

  • ボラティリティとは、株価などの価格がどのくらい大きく変動するか(値動きの大きさ)を表す概念
  • 「値下がりしやすい」という意味ではなく、上昇・下落どちらの方向の変動にも当てはまる
  • ヒストリカル・ボラティリティ(過去実績)とインプライド・ボラティリティ(将来予想)の2種類がある
  • 投資の世界では、ボラティリティの高さは「リターンのばらつきの大きさ(リスク)」を測る物差しとして扱われる
  • ボラティリティの高低に応じて、リスク許容度を踏まえた投資判断・リスク管理が重要

ボラティリティは、値動きの大きさを客観的に把握するための基本的な考え方です。ローソク足やボリンジャーバンドなどのチャート指標と合わせて確認することで、値動きの特徴をより理解しやすくなります。

関連記事:
ローソク足とは?見方・陽線と陰線・基本的な形をわかりやすく解説
ボリンジャーバンドとは?見方・使い方・±2σの意味をわかりやすく解説
RSIとは?見方・買われすぎ・売られすぎの判断方法をわかりやすく解説
損切りとは?なぜ必要?ルールの決め方をわかりやすく解説
ナンピンとは?メリット・危険性・損切りとの違いをわかりやすく解説


**証券口座を開設するなら**

口座開設・維持費は無料です。スマホから簡単に手続きできます。

▶ 楽天証券の公式サイトはこちら


免責事項

本記事は情報提供を目的としており、投資助言を目的とするものではありません。
掲載している情報の正確性には万全を期しておりますが、内容を保証するものではありません。
投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

プロフィール
Growth Insight 管理人
NISAや投資信託、証券会社比較など、これから投資を始める方向けにわかりやすく情報発信しています。長期積立投資を実践しており、自分自身が最初に知りたかった内容を中心に、中立的な立場で整理しています。
投資
Growth Insight編集部をフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました