浮動株とは?浮動株比率と株価・需給の関係をわかりやすく解説

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浮動株とは?浮動株比率と株価・需給の関係をわかりやすく解説

「発行済株式数は多いのに、少しの売買で株価が大きく動く銘柄がある」——その背景には「浮動株」の少なさが関係していることがあります。浮動株とは、市場で実際に売買される可能性が高い株式のことで、大株主が長期保有する株式などは含まれません。

「浮動株って発行済株式数と何が違うの?」「浮動株が少ないとなぜ値動きが大きくなるの?」「浮動株比率はどこで確認できるの?」

そんな疑問を持つ方に向けて、この記事では浮動株の意味と浮動株比率、株価・需給との関係をわかりやすく解説します。

この記事でわかること:

  • 浮動株とは何か、発行済株式数との違い
  • 大株主などが長期保有する株式との違い
  • 浮動株が少ない銘柄で値動きが大きくなりやすい理由
  • 浮動株比率と流動性・出来高・時価総額との関係
  • 指数算出などで使われる「浮動株」の定義との違い

※本記事は浮動株の一般的な考え方を解説するものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任において行ってください。


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浮動株とは?

浮動株とは、発行済株式のうち、市場で実際に売買される可能性が高い株式のことです。

企業の発行済株式数のすべてが、日々の市場で活発に売買されているわけではありません。創業者一族や親会社、安定株主として長期保有している金融機関などが保有する株式は、めったに市場で売買されません。こうした「実質的に市場に出回らない株式」を除いた、実際に流通しやすい株式のことを浮動株と呼びます。


発行済株式数との違い

発行済株式数と浮動株の関係を整理すると、以下のようになります。

区分 内容
発行済株式数 企業が発行しているすべての株式数
大株主・安定株主の保有分 創業者一族、親会社、持ち合い株式、安定株主などが長期保有し、めったに売買されない株式
浮動株 発行済株式数から大株主・安定株主の保有分などを除いた、市場で実際に売買される可能性が高い株式

例:発行済株式数1,000万株のうち、創業者一族が400万株、取引先企業が持ち合いで100万株を長期保有している企業の場合

浮動株(概算) = 1,000万株 − 400万株 − 100万株 = 500万株

このように、発行済株式数がそのまま市場に出回っているわけではなく、実際に取引される可能性が高い株式は、発行済株式数よりも少なくなるのが一般的です。


浮動株が少ない銘柄で値動きが大きくなりやすい理由

浮動株が少ない銘柄は、少ない売買量でも需給バランスが崩れやすく、株価が大きく動きやすいという特徴があります。

たとえば、浮動株が少ない銘柄で好材料が出ると、買いたい投資家に対して市場に出回る株式(売り注文)が少ないため、株価が急騰しやすくなります。逆に悪材料が出た場合も、少ない売り注文で株価が急落しやすくなることがあります。

これは、出来高(売買の勢い)が同じであっても、浮動株が少ない銘柄ほど、その出来高が発行済株式数に対して相対的に大きな割合を占めることになり、株価への影響が出やすくなるためです。


浮動株比率と流動性・出来高・時価総額との関係

浮動株比率とは

浮動株比率とは、発行済株式数に対する浮動株の割合のことです。

浮動株比率(%) = 浮動株数 ÷ 発行済株式数 × 100

浮動株比率が高いほど、市場で活発に売買されやすい株式の割合が多いことを意味します。

流動性との関係

浮動株比率が高い銘柄は、一般的に流動性(売買のしやすさ)が高くなる傾向があります。浮動株が多いほど、大きな注文を出しても株価への影響が相対的に小さくなりやすく、売買が成立しやすいという特徴があります。

時価総額との関係

時価総額は発行済株式数をもとに計算されますが、浮動株比率が低い銘柄では、時価総額の規模の割に実際に売買される株式が少なく、「時価総額は大きいのに値動きは荒い」という状態になることがあります。時価総額だけでなく、浮動株比率も合わせて確認することで、その銘柄の実質的な流動性を把握しやすくなります。


指数算出などで使われる「浮動株」の定義との違い

「浮動株」という言葉は、TOPIXなど株価指数の算出方法においても使われますが、指数算出上の浮動株の定義は、必ずしも一般的な「大株主保有分を除いた株式」という説明と完全に一致するわけではありません。

株価指数の算出においては、各証券取引所や指数算出機関が、大株主の保有比率や政策保有株式の状況などをもとに、独自の基準や調査方法で「浮動株比率」を定めています。この基準は指数のリバランス(構成比率の見直し)の際に更新されることがあり、一般的な浮動株の考え方とは算出方法の細部が異なる場合があります。

指数算出における浮動株比率の正確な定義や算出方法については、各指数算出機関(東京証券取引所など)が公表する公式情報を確認することをおすすめします。


よくある質問(FAQ)

浮動株比率はどこで確認できますか?

証券会社の銘柄情報ページや、企業が公表する大株主情報などから確認できる場合があります。株価指数算出上の浮動株比率は、指数算出機関が公表する情報で確認できます。

浮動株が少ないことは必ず悪いことですか?

一概には言えません。安定株主が多いことは、経営の安定性という観点ではプラスに評価されることもあります。一方で、値動きが大きくなりやすく、株価が実態以上に振れやすいという側面もあります。

浮動株比率が高い銘柄は値動きが穏やかですか?

傾向としてはそのように言われることがありますが、必ずしもそうとは限りません。浮動株比率が高くても、大きな材料が出れば大きく値動きすることがあります。

信用取引の需給と浮動株は関係がありますか?

関係することがあります。浮動株が少ない銘柄では、信用取引の買い残・売り残の存在が需給に与える影響も相対的に大きくなりやすい傾向があります。


まとめ

  • 浮動株とは、発行済株式のうち市場で実際に売買される可能性が高い株式のこと
  • 創業者一族や安定株主が長期保有する株式などは、浮動株には含まれない
  • 浮動株が少ない銘柄は、少ない売買量でも需給が偏りやすく、値動きが大きくなりやすい傾向がある
  • 浮動株比率は流動性の目安として使われ、時価総額だけでは把握できない実質的な売買のしやすさを示す
  • 株価指数算出上の浮動株の定義は、一般的な説明と完全には一致しない場合がある

浮動株比率は、銘柄の値動きの荒さや流動性を理解するうえで参考になる視点です。発行済株式数や時価総額だけでなく、浮動株の状況も踏まえて銘柄の特性を把握することをおすすめします。

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本記事は情報提供を目的としており、投資助言を目的とするものではありません。
掲載している情報の正確性には万全を期しておりますが、内容を保証するものではありません。
投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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NISAや投資信託、証券会社比較など、これから投資を始める方向けにわかりやすく情報発信しています。長期積立投資を実践しており、自分自身が最初に知りたかった内容を中心に、中立的な立場で整理しています。
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