株主優待とは?株主優待はいつもらえる?株初心者向けに仕組みをわかりやすく解説
「株主優待って何がもらえるの?」「いつ届くの?」「優待だけ目当てで株を買ってもいいの?」
株を始めようとすると「株主優待」という言葉をよく目にします。クオカードや食事券がもらえると聞いて興味を持つ方も多いのではないでしょうか。
株主優待とは、株を保有している株主に対して企業が提供する特典です。商品・食事券・クオカード・割引券など、企業によってさまざまな内容があります。ただし、受け取るには特定のタイミングで株を保有している必要があります。
関連記事:株式投資とは? / 配当金とは?配当利回りとは? / NISAとは?
この記事でわかること:
- 株主優待の意味と種類
- いつ届くか・何日前に買えばいいか
- 配当との違い
- 株主優待のメリット・注意点
- 初心者がどう考えればいいか
株主優待とは?
株主優待とは、企業が株主に対して提供するサービスや商品などの特典です。
株を一定数以上保有している株主に向けて、企業が自社商品・ギフト券・割引サービスなどを提供します。「株を持っていることへのお礼」という意味合いがあり、株主との関係強化・個人投資家への還元を目的としています。
株主優待の主な種類
| 優待の種類 | 具体例 |
|---|---|
| ギフト券・クオカード | 使途自由なカード |
| 自社商品・食品 | お米・お菓子・飲料など |
| 食事割引券 | レストランチェーンの割引 |
| 買い物割引 | 自社ECサイト・店舗での割引 |
| 交通・宿泊サービス | 鉄道・航空・ホテルの割引 |
| 施設利用券 | テーマパーク・スポーツ施設など |
優待の内容・株数・金額は企業によって大きく異なります。証券会社のサイトや各企業のIR情報で確認できます。
株主優待はいつもらえる?
株主優待は、権利確定日から通常2〜4ヶ月後に郵送で届くことが多いです。
たとえば3月末が権利確定日の企業なら、優待品が届くのは6〜7月頃になるケースが多いです。
| 権利確定日(目安) | 優待が届く時期(目安) |
|---|---|
| 3月末 | 6〜7月頃 |
| 9月末 | 12〜翌1月頃 |
| 12月末 | 翌年3〜4月頃 |
企業によって権利確定日・発送時期は異なります。正確な時期は企業のIR情報や証券会社の優待情報ページで確認しましょう。
権利確定日・権利落ち日とは?
株主優待を受け取るためには、権利確定日に株主名簿に載っている必要があります。
権利確定日
株主名簿の基準となる日です。この日に株主として登録されていると、配当・株主優待の権利が確定します。多くの日本企業は3月末・9月末を権利確定日としています。
権利落ち日
権利確定日の前日にあたる日(正確には権利付き最終日の翌営業日)です。この日以降に株を買っても、直近の優待・配当の権利は得られません。
何日前に買えばいい?
株の売買が完全に成立するまで、約定日から2営業日かかります。そのため、権利確定日の2営業日前(「権利付き最終日」)までに買う必要があります。
たとえば3月31日(月曜)が権利確定日なら:
| 日付 | 内容 |
|---|---|
| 3月27日(木) | 権利付き最終日(この日までに買えば優待対象) |
| 3月28日(金) | 権利落ち日(この日以降に買っても今回は対象外) |
| 3月31日(月) | 権利確定日 |
「優待をもらいたいなら権利付き最終日の取引時間内に買う」と覚えておきましょう。
株主優待と配当の違い
株主還元には「株主優待」と「配当」の2種類があります。違いを整理しておきましょう。
| 株主優待 | 配当 | |
|---|---|---|
| 内容 | 商品・食事券・クオカードなど | 現金(証券口座または銀行口座へ入金) |
| 対象 | 一定数以上の株を持つ株主 | すべての株主 |
| 課税 | 優待品には基本的に税金なし | 約20%の税金がかかる(NISA口座は非課税) |
| 廃止リスク | 企業の判断で廃止されることがある | 業績悪化で減配・無配になることがある |
| 金額換算 | 換金しにくい場合もある | 現金のため使途自由 |
配当については配当金とは?配当利回りとは?意味・見方をわかりやすく解説をご覧ください。
株主優待のメリット
投資を楽しみながら続けられる
自社商品や食事券などが届くことで、「株を持っている実感」が得られます。相場が下落しているときでも「優待がある」というモチベーションで長期保有を続けやすくなる面があります。
生活費の節約に活用できる
食品・日用品・交通費・外食代などの優待を上手く活用することで、生活費の一部をカバーできる場合があります。「優待生活」として積極的に活用している個人投資家も多くいます。
長期保有特典がある企業もある
保有年数が長いほど優待内容が充実する「長期保有特典」を設けている企業があります。3年以上保有で優待額がアップするなど、長期投資のインセンティブになります。
株主優待の注意点
優待廃止リスクがある
株主優待は、企業の判断でいつでも廃止・縮小できます。廃止が発表された際には、株価が大きく下落することが多いです。「優待が続く」という前提で株を持ち続けることにはリスクがあります。
近年、東証の要請や機関投資家からの圧力もあり、優待を廃止して現金配当に一本化する企業も増えています。
権利落ち後に株価が下落しやすい
権利確定日の翌営業日(権利落ち日)は、優待・配当の価値分が株価から「落ちる」ため、株価が下落しやすい傾向があります。優待をもらっても、株価下落で損失が出るケースもあります。
優待だけで投資判断しない
「優待が魅力的だから」という理由だけで株を買うと、業績悪化・優待廃止・株価下落のリスクを見落とす危険があります。
優待の内容だけでなく、業績・配当・株価水準(PER・PBR)も合わせて確認することが重要です。
どう考えればいい?
配当や業績も合わせて見る
株主優待は投資の楽しみの一つですが、投資判断の中心にするのは危険です。企業が安定して利益を出しているか、配当も合わせて確認する習慣をつけましょう。
配当の見方については高配当株とは?メリット・注意点をわかりやすく解説や配当性向とは?株初心者向けに意味・見方・注意点をわかりやすく解説もご覧ください。
長期保有を前提に考える
株主優待は「長く持ち続けることで継続的に恩恵を受けられる」という性格があります。短期売買目的での優待取りよりも、業績が安定した企業を長期保有する中での副次的な恩恵として考える方がリスクを抑えやすいです。
NISAとの組み合わせも考える
NISA口座で株を保有していても株主優待は受け取れます。また、配当もNISA口座なら非課税になります(受取方式の設定に注意)。長期保有を前提とするなら、NISA口座の活用も検討しましょう。
株主優待と一緒によく見る指標・情報
配当利回り
配当利回りと優待の「優待利回り(優待品の換算金額 ÷ 株価)」を合わせた「総合利回り」で判断する方法があります。詳しくは配当金とは?配当利回りとは?意味・見方をわかりやすく解説をご覧ください。
高配当株とは?
優待と配当を両方提供している企業もあります。高配当株の見方については高配当株とは?メリット・注意点をわかりやすく解説をご覧ください。
PER(株価収益率)
優待が魅力的でも、株価が利益水準に対して割高であれば、長期的なリターンが期待しにくくなります。詳しくはPERとは?意味・見方・使い方をわかりやすく解説をご覧ください。
NISAとは?
NISA口座で株を保有すれば配当が非課税になり、優待も受け取れます。詳しくはNISAとは?税金ゼロで投資できる制度をわかりやすく説明をご覧ください。
よくある質問(FAQ)
株主優待はいつ届く?
権利確定日から2〜4ヶ月後に郵送で届くことが多いです。3月末が権利確定日の企業なら6〜7月頃が目安です。企業によって異なるため、IR情報で確認しましょう。
何日前に買えばいい?
権利確定日の2営業日前(権利付き最終日)までに買う必要があります。この日の取引時間内に購入を完了させましょう。
NISAでももらえる?
はい。NISA口座で保有している株でも株主優待は受け取れます。配当もNISA口座なら非課税になります(受取方式を「株式数比例配分方式」に設定する必要があります)。
優待だけ狙うのはあり?
権利確定直後の株価下落(権利落ち)・税金・売買手数料を考えると、優待取りだけを目的とした短期売買が有利とは限りません。長期保有の中の副次的な恩恵として考える方がリスクを抑えやすいです。
優待廃止はある?
あります。企業の業績悪化や方針変更によって優待が縮小・廃止されることがあります。廃止発表後に株価が大きく下落するケースもあるため、優待だけを目的とした投資には注意が必要です。
まとめ
- 株主優待とは:株を保有する株主に企業が提供する特典(商品・食事券・クオカードなど)
- 受け取るには権利確定日の2営業日前(権利付き最終日)までに株を買う必要がある
- 優待が届くのは権利確定から2〜4ヶ月後が目安
- 配当は現金還元、優待は商品・特典という違いがある
- 優待廃止リスク・権利落ち後の株価下落には注意が必要
- 優待だけでなく業績・配当・株価水準も合わせて判断することが重要
株式投資に興味があるなら、株式投資とは?仕組みと始める前に知っておくべきことや証券口座の選び方も確認しておきましょう。
証券口座は、SBI証券か楽天証券のどちらかで問題ありません。
どちらも無料で、スマホから簡単に開設できます。
まずは口座だけ作っておくのもOKです。
次に読むおすすめ記事
- 配当金とは?配当利回りとは?意味・見方をわかりやすく解説
- 高配当株とは?メリット・注意点をわかりやすく解説
- NISAとは?税金ゼロで投資できる制度をわかりやすく説明
- 株式投資とは?仕組みと始める前に知っておくべきこと
これらの点を参考にしながら、自分の状況に合わせて確認してみてください。
免責事項
本記事は情報提供を目的としており、投資助言を目的とするものではありません。
掲載している情報の正確性には万全を期しておりますが、内容を保証するものではありません。
投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。


コメント