新NISAは暴落したらどうする?慌てないための考え方をわかりやすく解説
「NISAを始めた直後に株価が大きく下がったらどうしよう…」という不安を感じている方は少なくないはずです。
「積立を続けるべき?」「一度売った方がいい?」「このまま放置していいの?」——こうした疑問は、NISAを始めたばかりの方が価格下落を経験したときに必ず出てくるものです。
この記事でわかること:
- 暴落時に初心者がやりがちな失敗
- 積立投資での暴落の考え方
- 不安を減らすための準備
- 長期投資で大切にしたい視点
結論を先に:暴落時に最も避けたいのは「慌てて売ること」です。ただし「絶対に大丈夫」とも断言できません。大切なのは、暴落が起きても慌てずにいられる準備を事前にしておくことです。
NISAの仕組みについては NISAとは?税金ゼロで投資できる制度をわかりやすく説明 をあわせてご覧ください。
新NISAでも暴落は起こる
まず前提として、NISAで積み立てていても株価の下落は起こります。NISAは「非課税の制度」であって、「損をしない制度」ではありません。
- 株式市場は日々価格が変動する
- 世界的な景気後退・金融危機・地政学リスクなどで急落することがある
- オルカン・S&P500連動ファンドも例外ではなく、価格が大きく下がる局面がある
過去にも世界的な株価下落は複数回起きています。積立投資を始めるにあたって「下落は起こりうる」という前提を持っておくことが、慌てない準備の第一歩です。
初心者が暴落時にやりがちな失敗
慌てて売る
価格が下がったとき、最もやりがちな行動が「損をする前に売ろう」という判断です。
しかし、長期積立投資を前提にした場合、下落局面での売却は「安値で手放す」ことにつながりやすいです。その後に価格が回復した場合、売らずに持ち続けていた方が良かったというケースが生まれます。
ただし「必ず回復する」とも断言できません。重要なのは、感情的になって慌てて判断しないことです。
無理な積立をしてしまう
「今が安い。もっと買い増ししよう」と、生活費を削って積立額を大幅に増やすことも、初心者がやりがちな行動のひとつです。
追加投資自体が間違いとは言えませんが、生活費や緊急用の貯蓄を使ってまで投資すると、急な出費が発生したときに困る可能性があります。投資は「余裕資金」で行うことが基本です。
短期で結果を求める
「積み立て始めて数か月で価格が下がった。投資信託は意味がないのでは?」という考えになる方もいます。
積立投資は10年・20年という長期を前提にした方法です。始めて間もない時期の価格変動で判断するのは、長期投資の考え方とは合いません。短期の結果で一喜一憂しないことが、続けるための重要な姿勢です。
積立投資は暴落時どう考える?
長期投資の視点で見る
積立投資は、10年・20年という長い期間を通じて資産を育てることを前提にしています。
その期間の中で、価格が下がる時期は必ずあります。逆にいえば、下がった局面で積み立てを続けると、後に価格が戻った際に利益につながりやすい面もあります。ただし「必ず戻る」とは言えないため、あくまで長期視点で捉えるという姿勢が大切です。
積立を継続する考え方
毎月一定額を積み立て続ける方法(ドルコスト平均法)は、価格が高いときは少なく、安いときは多く買える仕組みです。
価格が下がった局面で積み立てを続けると、より多くの口数を購入できます。これが後の価格回復時に資産回復につながりやすい側面です。ただし「回復が保証されている」わけではなく、長期・分散・積立という前提での考え方です。
少額で続けることの重要性
暴落時に「積立を止めようか」と思うきっかけのひとつは、積立額が生活に対して大きすぎる場合です。
月1万円の積立なら含み損が発生しても生活への影響は小さく、続けやすいです。一方で月5万円の積立で含み損が大きくなると、心理的な負担が増して止めたくなりやすいです。
「続けられる金額で積み立てる」ことの重要性は、暴落を経験したときにより強く実感できます。積立額の考え方については NISAの積立額はいくらがいい?月1万円からでも始められる理由をわかりやすく解説 もご参照ください。
暴落が不安ならどうする?
積立額を無理しない
暴落時に慌てないための最も有効な準備は、最初から「無理のない積立額」で始めることです。
「価格が半分になっても続けられる金額か」という視点で積立額を設定しておくと、下落局面での心理的な負担が軽くなります。
生活防衛資金を先に確保する
投資を始める前に、生活費の3〜6か月分程度の現金(生活防衛資金)を手元に確保しておくことが重要です。
急な出費が発生したときに投資資産を取り崩す必要がなくなるため、暴落局面でも慌てずにいられます。「使う可能性のあるお金」を投資に回さないことが、長期継続の前提です。
分散投資を考える
1つの商品・1つの国に集中するより、世界全体に分散した商品を活用する方が、特定地域の暴落時の影響を抑えやすいです。
オルカン(全世界株式インデックスファンド)は世界約50ヵ国に分散しているため、米国だけが下落した局面での影響が米国集中型より抑えられる面があります。ただし世界全体が下落する局面では、オルカンも値下がりします。
オルカンやS&P500も下落することはある
NISAで人気のオルカン・S&P500連動ファンドも、価格が下落することはあります。
- オルカン:世界全体の株式市場が下落する局面では価格が下がる
- S&P500:米国株市場が下落する局面では直接影響を受ける
どちらも「元本保証」の商品ではありません。過去には大きな下落があった時期もあります。
「どちらを選べば暴落しない」という商品はなく、長期積立の前提で価格変動リスクを受け入れることが投資の基本です。
各商品の特徴については 新NISAでオルカンとS&P500どっち?これから始める方向けに違いをわかりやすく解説、オルカンとは?初心者向けに特徴・メリットをわかりやすく解説、S&P500とは?NISAで人気の米国株インデックスファンドの特徴を解説 をご参照ください。
NISA初心者に大切なのは「続けやすさ」
暴落を経験した後に多くの方が気づくのは、「続けられる仕組みを最初に作ることが大切だった」という点です。
- 積立額:価格が下がっても続けられる金額に設定する
- 生活防衛資金:投資とは別に現金を確保しておく
- 商品選び:1本で分散できる低コストのインデックスファンドから始める
- 期待値の調整:短期で結果を求めず、10年・20年単位で考える
「完璧なタイミングで始める」より「続けやすい条件で始める」ことの方が、長期投資においては重要です。
証券会社の選び方は NISA初心者はどの証券会社を選ぶべき?おすすめの選び方をわかりやすく解説 をご参照ください。
よくある質問
Q:NISAは暴落したら売るべきですか?
長期積立投資を前提にしている場合、暴落時に慌てて売ることは避けた方が無難です。安値で手放すと、その後に価格が回復した恩恵を受けられなくなります。ただし「必ず回復する」とも断言できないため、自分が許容できるリスクの範囲内で投資していることが前提です。
Q:暴落時に積立を止めた方がいいですか?
積立を止めること自体は選択肢のひとつですが、長期積立の観点では下落局面でも続けることに意味がある場合があります。「心理的に耐えられない」と感じる場合は、積立額を減らして継続する方法もあります。
Q:暴落時に買い増しした方がいいですか?
「安いから買い増す」という判断は理論的には理解できますが、生活費を使ってまで買い増すことはリスクが高いです。余裕資金があれば検討の余地はありますが、無理な買い増しは避けることをおすすめします。
Q:オルカンやS&P500も暴落しますか?
はい。どちらも価格変動があり、世界的な景気後退や金融危機の局面では大きく下落することがあります。元本保証の商品ではないため、価格下落リスクを理解した上で積み立てることが大切です。
Q:初心者はどう考えればいいですか?
「暴落があっても続けられる条件を整えておくこと」が重要です。無理のない積立額・生活防衛資金の確保・長期視点の3点を意識しておくことで、暴落時に慌てにくくなります。
まとめ
- 新NISAでも暴落は起こる:NISAは非課税の制度であり、損をしない制度ではない
- 慌てて売ることを避ける:感情的な判断が最も避けたい行動
- 続けやすい積立額を設定する:下落時に耐えられる金額で始めることが重要
- 生活防衛資金を先に確保する:投資とは別の現金を手元に残しておく
- 長期視点で考える:短期の価格変動に一喜一憂せず、10年・20年単位で捉える
楽天証券での始め方は 楽天証券の始め方完全ガイド|口座開設からNISA積立設定までの流れ をご参照ください。


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