iDeCoはどこがおすすめ?金融機関の選び方と主要ネット証券4社を比較

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iDeCoはどこがおすすめ?金融機関の選び方と主要ネット証券4社を比較

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、どの金融機関で始めても制度そのものは同じですが、選べる商品・手数料の内訳・ポイント制度・サポート体制は金融機関によって異なります。

「iDeCoはどこがおすすめ?」と調べると証券会社ごとに評判が分かれますが、実は4社とも金融機関が独自に受け取る「運営管理機関手数料」は0円で共通しています。差がつくのは、そこから先の商品ラインアップやサービス内容です。

この記事では、松井証券・マネックス証券・SBI証券・楽天証券の4社について、iDeCoとしての商品・手数料・ポイント制度・サポートを公式情報にもとづいて比較します。iDeCoの制度そのもの(仕組み・掛金上限・税制メリット)については iDeCoとは?仕組み・メリット・デメリット・NISAとの違いをわかりやすく解説 で解説していますので、あわせてご覧ください。

この記事でわかること:

  • 4社の運営管理機関手数料・商品ラインアップの違い
  • オルカン・S&P500など代表的な低コスト商品を各社で買えるか
  • iDeCo投信残高ポイント制度の有無
  • タイプ別にどの金融機関が向いているか

※本記事の商品・手数料・ポイント制度等の情報は、2026年8月〜9月時点で各社公式サイトから確認できた内容にもとづいています。制度・商品ラインアップは変更されることがあるため、最新情報は各社公式サイトでご確認ください。


iDeCoのおすすめ4社を比較

松井証券 マネックス証券 SBI証券 楽天証券
運営管理機関手数料 0円 0円 0円 0円
商品数(投信+元本確保型) 40種類(実ファンド)/法令上31商品 29商品(投信28本+元本確保型1) 約50本(セレクトプラン) 48商品(投信47本+元本確保型1)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) ○ ○ ×(「除く日本」型のみ) ×(独自ブランド商品あり)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) ○ ○ ○ ×(独自ブランド商品あり)
iDeCo投信残高ポイント あり(対象39本、事前登録要) 公式サイトで確認できず 公式サイトで確認できず 公式サイトで確認できず
商品選びのサポート - iDeCoポートフォリオ診断 AIチャットボット・DC Doctor(ロボアドバイザー) -
電話サポート 平日8:30〜17:00 平日9:00〜20:00・土曜9:00〜17:00 平日8:00〜17:00 平日8:30〜17:00・土日9:00〜17:00

(運営管理機関手数料とは別に、国民年金基金連合会・信託銀行等へ支払う共通の手数料が4社とも発生します。詳しくは後述します)


結論|iDeCoは何を重視するかで選ぶ

4社とも運営管理機関手数料は0円のため、手数料だけでは差がつきません。以下は「何を重視するか」によるタイプ別の目安です。おすすめの総合順位ではありません。

  • 低コスト商品とiDeCo投信残高ポイントを両方重視するなら → 松井証券:eMAXIS Slimシリーズが充実しており、保有する投資信託の多くが投信残高ポイントの対象です。
  • 商品選びのサポートを重視するなら → マネックス証券:低コストのeMAXIS Slimシリーズに加えて、iDeCoポートフォリオ診断が利用できます。
  • オルカン以外の主要な低コスト商品を中心に運用したいなら → SBI証券:S&P500・先進国株式・国内株式・バランス型などeMAXIS Slimシリーズが揃っています(オルカンそのものの取り扱いはない点に注意)。
  • NISAなど楽天証券の資産とまとめて管理したいなら → 楽天証券:証券資産と年金資産を同じIDで管理でき、電話サポートは土日とも対応が確認できています(4社の中で唯一、日曜の対応まで確認できました)。

それぞれの詳細は次のセクションで解説します。


iDeCoの金融機関を選ぶポイント

運営管理機関手数料だけで選ばない

今回比較した4社は、いずれも運営管理機関手数料が0円です。この項目だけを見て金融機関を決めることはできません。運営管理機関手数料が0円の金融機関はほかにも複数あるため、次に挙げる商品・ポイント・サポートの違いで比較する必要があります。

買いたい投資信託があるか

iDeCoで選べる投資信託は金融機関ごとに異なります。オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))やS&P500に連動する商品を希望する場合、その金融機関に該当商品があるかを事前に確認してください。同じ「全世界株式」という名前でも、日本を含むかどうかなど中身が異なる商品がある点に注意が必要です(詳しくは後述の商品比較セクション)。

信託報酬を確認する

同じ指数に連動する商品でも、金融機関・運用会社によって信託報酬(保有中にかかるコスト)が異なる場合があります。長期間保有する資産のため、信託報酬の差は運用成果に影響します。

ポイント制度を確認する

一部の金融機関では、iDeCoで保有する投資信託の残高に応じてポイントが付与される制度があります。ただし、対象商品や還元率は金融機関・商品によって差があるため、「ポイントがある」というだけで判断せず、実際に自分が購入したい商品が対象かどうかまで確認することをおすすめします。

サポートや管理画面も確認する

iDeCoは長期間にわたって利用する制度です。電話サポートの受付時間(平日のみか、土日も対応しているか)、商品選びをサポートするツールの有無、NISA等の他の資産とあわせて管理しやすいかどうかも、金融機関を選ぶ際の判断材料になります。


松井証券のiDeCo

iDeCo保有投信の多くがポイント還元の対象になっている点と、eMAXIS Slimシリーズの充実度が特徴です。

  • 運営管理機関手数料:0円
  • 商品数:実ファンドで40種類(法令上は31商品。ターゲットイヤー型シリーズを1商品として算定するため実ファンド数と異なります)
  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、eMAXIS Slim 先進国株式、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX/日経平均)、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)などを取り扱い
  • 元本確保型商品あり
  • iDeCoで保有する投資信託39本(元本確保型を除く)が「投信残高ポイントサービス」の対象。ポイント還元を受けるには、投信お客様サイトでのiDeCo口座情報登録などの事前手続きが必要です
  • 電話サポート:平日8:30〜17:00

松井証券の公式ページには還元率について「最大1%」という訴求がありますが、これは一部のアクティブファンドの水準であり、オルカンやS&P500など代表的な低コストインデックス商品の還元率は0.02〜0.06%程度にとどまります。実際にどの商品でどの程度の還元率になるかは、公式サイトで保有予定の商品を確認することをおすすめします。

なお、松井証券公式サイトには競合他社との比較にもとづく訴求表現がありますが、比較時点が現在とは異なる場合があるため、本記事では「業界最高」「唯一」といった表現は使用していません。


マネックス証券のiDeCo

低コストのeMAXIS Slimシリーズに加えて、商品選びをサポートするツールが利用できる点が特徴です。

  • 運営管理機関手数料:0円
  • 商品数:29商品(投資信託28本+元本確保型1)
  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、eMAXIS Slim 先進国株式(除く日本)、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)などを取り扱い
  • 「iDeCoポートフォリオ診断」により、商品選びのサポートを受けられる
  • マネックス証券の総合口座を持っていなくてもiDeCoの申込が可能
  • 電話サポート:平日9:00〜20:00・土曜9:00〜17:00(日曜の対応有無は確認できませんでした)
  • 他社への移換時手数料:4,400円

iDeCoで保有する投資信託の残高に応じたポイント付与制度があるかどうかは、公式サイトで確認できませんでした。ポイント制度を重視する場合は、公式サイトまたは資料請求時に直接確認することをおすすめします。


SBI証券のiDeCo

幅広い商品ラインアップと、AIチャットボット・ロボアドバイザーによる商品選びサポートが特徴です。

  • 運営管理機関手数料:0円
  • セレクトプランの投資信託は約50本(元本確保型を含む)
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、eMAXIS Slim 先進国株式、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)などを取り扱い
  • 元本確保型商品あり
  • 商品選びをサポートするAIチャットボットと、ロボアドバイザー「DC Doctor」を利用できる

SBI証券のiDeCoには、いわゆる「オルカン」(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))の取り扱いがありません。 名前が似た「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」という商品はありますが、こちらは日本株式を含まない商品です。日本を含む全世界に投資したい場合は、「SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))」という別の商品を検討することになります。「SBI証券でもオルカンが買える」というのは正確ではないため、購入前に商品名を必ず確認してください。

iDeCoで保有する投資信託の残高に応じたポイント付与制度があるかどうかは、公式サイトで確認できませんでした。第三者の記事等の情報のみで「ポイントがない」と断定するのではなく、こちらも公式サイトでの確認をおすすめします。

SBI証券のiDeCoはアフィリエイト提携がないため、以下は通常の公式サイトへのリンクです。

▶ SBI証券のiDeCo公式サイトはこちら


楽天証券のiDeCo

楽天証券の他の資産(NISA口座など)とあわせて一元管理しやすい点と、土日とも電話サポートに対応している点が特徴です。

  • 運営管理機関手数料:0円
  • 商品数:48商品(投資信託47本+元本確保型1)
  • 楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド(信託報酬0.0561%・税込年率)、楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド(同0.077%)、楽天・全世界株式インデックス・ファンド(同0.132%)などを取り扱い
  • 証券資産(特定口座・NISA口座等)とiDeCoの年金資産を同じ楽天証券IDで管理でき、「iGrow」で資産状況をまとめて確認できる
  • 掛金の配分比率変更、保有商品の入れ替え手続きが楽天証券サイト内で可能
  • 電話サポート:平日8:30〜17:00に加えて、土日9:00〜17:00にも対応(祝日・年末年始を除く)

楽天証券のiDeCoにはeMAXIS Slimシリーズの取り扱いはありませんが、楽天・プラス・オールカントリーや楽天・プラス・S&P500など、低コストなインデックスファンドを独自に取り扱っています。eMAXIS Slimシリーズがないことをもって、商品面で他社に劣るとは言えません。

iDeCoで保有する投資信託の残高に応じた楽天ポイントの付与制度があるかどうかは、公式サイトで確認できませんでした。なお、iDeCoの掛金引落口座を楽天銀行に指定すると、楽天銀行の「ハッピープログラム」によってポイントが貯まる仕組みがありますが、これは投資信託の保有残高に応じたポイントとは別の制度です。両者を混同しないようご注意ください。

楽天証券のiDeCoはアフィリエイト提携が確認できていないため、以下は通常の公式サイトへのリンクです。

▶ 楽天証券のiDeCo公式サイトはこちら


4社の代表的な低コスト商品を比較

「全世界株式」「S&P500」という同じような名前の商品でも、投資対象や運用会社が異なる場合があります。単純に信託報酬だけで比較せず、投資対象が同じ商品同士で比較してください。

商品カテゴリ 松井証券 マネックス証券 SBI証券 楽天証券
全世界株式 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(信託報酬0.05775%以下) eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(信託報酬0.05775%以下) SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式)/信託報酬0.1022%程度) 楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド(信託報酬0.0561%)
S&P500 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(信託報酬0.08140%以下) eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(信託報酬0.08140%以下) eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(信託報酬0.08140%以下) 楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド(信託報酬0.077%)

※SBI証券・楽天証券では「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の取り扱いはありませんが、SBI証券は「SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま(全世界株式))」を、楽天証券は「楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド」を取り扱っています。各社の商品は連動する指数や運用会社が異なり、完全に同一の商品ではないため、信託報酬だけで単純に優劣を判断せず、投資対象を確認したうえで選んでください。


iDeCoで金融機関を選ぶときの注意点

iDeCoはNISAと制度が違う

iDeCoとNISAは、どちらも運用益が非課税になる制度ですが、掛金の所得控除の有無や資金を引き出せる時期などが異なります。制度そのものの違いについては iDeCoとは?仕組み・メリット・デメリット・NISAとの違いをわかりやすく解説 で解説しています。

金融機関変更には手続きや費用が発生する場合がある

iDeCoの運営管理機関を変更する場合、変更元・変更先の双方で手続きが必要になるほか、金融機関によっては移換時に手数料が発生することがあります。最初から長く使えそうな金融機関を選んでおくと、あとからの変更の手間を避けやすくなります。

ポイントだけで選ばない

iDeCo投信残高ポイントの還元率は、商品によって大きく異なります。「ポイント制度がある」という理由だけで金融機関を選ぶのではなく、実際に自分が購入したい商品が対象になっているか、その商品での還元率がどの程度かを確認してください。

商品数だけで選ばない

商品数が多いことは選択肢の広さにつながりますが、実際に利用するのはそのうちの数本です。商品数の多さよりも、自分が投資したい商品(全世界株式・S&P500など)が用意されているかどうかを優先して確認することをおすすめします。


iDeCoについてよくある質問

iDeCoはどの金融機関でも同じですか?

制度そのもの(掛金の上限額・税制優遇・受け取り方法など)は共通ですが、選べる商品・ポイント制度・サポート体制は金融機関によって異なります。国民年金基金連合会等へ支払う共通の手数料は同じですが、金融機関独自の運営管理機関手数料の有無・商品ラインアップは確認しておく必要があります。

iDeCoの手数料が安い証券会社は?

今回比較した松井証券・マネックス証券・SBI証券・楽天証券は、いずれも運営管理機関手数料(金融機関独自の手数料)が0円です。ただし、国民年金基金連合会・信託銀行等に支払う共通の手数料(加入時2,829円、毎月171円程度など)は、どの金融機関を選んでも別途発生します。

iDeCoでオルカンを買える証券会社は?

今回比較した4社のうち、松井証券とマネックス証券はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー、いわゆるオルカン)を取り扱っています。SBI証券は「除く日本」型のみの取り扱いで、日本を含む全世界株式に投資したい場合は「SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま)」が対象になります。楽天証券はeMAXIS Slimシリーズの取り扱いがなく、代わりに楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンドを取り扱っています。

iDeCoでS&P500を買える証券会社は?

松井証券・マネックス証券・SBI証券は、いずれもeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を取り扱っています。楽天証券はeMAXIS Slimシリーズではなく、楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンドを取り扱っています。

iDeCoは途中で金融機関を変更できますか?

変更できます。ただし変更には手続きが必要で、金融機関によっては移換時に手数料が発生する場合があります。手続きには一定の期間がかかることもあるため、余裕を持って検討することをおすすめします。

NISAとiDeCoは同じ証券会社にした方がいいですか?

必須ではありませんが、同じ証券会社にまとめることで資産管理がしやすくなる場合があります。例えば楽天証券では、証券資産とiDeCoの年金資産を同じIDで一元管理できます。一方で、NISAとiDeCoで異なる金融機関を使うことも制度上は問題ありません。それぞれの商品ラインアップやサービス内容を比較したうえで判断してください。


まとめ

  • 松井証券・マネックス証券・SBI証券・楽天証券の4社は、いずれも運営管理機関手数料が0円で、この項目だけでは差がつかない
  • 国民年金基金連合会・信託銀行等へ支払う共通の手数料は、どの金融機関を選んでも別途発生する
  • 商品ラインアップ・iDeCo投信残高ポイント・サポート体制・NISA等との資産管理のしやすさで選ぶのが現実的
  • 低コスト商品とポイント制度を両方重視するなら松井証券、商品選びのサポートを重視するならマネックス証券、主要な低コスト商品を中心に運用したいならSBI証券(オルカンの取り扱いはない点に注意)、NISA等との一元管理を重視するなら楽天証券が候補になる
  • 「全世界株式」「オルカン」という名前だけで商品を判断せず、投資対象(日本を含むかどうか)を確認したうえで選ぶことが重要

iDeCoの制度そのもの(仕組み・税制メリット・デメリット)について詳しく知りたい方は iDeCoとは?仕組み・メリット・デメリット・NISAとの違いをわかりやすく解説 を、NISAとの違いをさらに詳しく知りたい方は NISAとは?税金ゼロで投資できる制度をわかりやすく説明 もあわせてご覧ください。


免責事項

本記事は情報提供を目的としており、投資助言を目的とするものではありません。
掲載している情報の正確性には万全を期しておりますが、内容を保証するものではありません。
投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

プロフィール
Growth Insight 管理人
NISAや投資信託、証券会社比較など、これから投資を始める方向けにわかりやすく情報発信しています。長期積立投資、個別株投資、短期トレードを実践する中で、自分自身が最初に知りたかった内容を中心に、中立的な立場で整理しています。
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